WEBSHOP TOP
> 大切なこと
大切なこと
2023/10/1より『ほめ言葉のシャワー』価格改定のお知らせ
こんにちは。mai works の中西です。
2008年に母、水野スウと二人でつくった冊子『ほめ言葉のシャワー』。
自分で印刷・製本をおこなう手づくり版からスタートしたのち、
谷印刷さんへ製作をお任せして『ちょこっと英訳版』を出した2009年から14年、
増税などで製作費の負担が増しながらも、どうにか500円のお値段をかえることなくまいりました。
ところが、今回23回目の増刷にあたっては、
これまでにない大幅な印刷代と紙代の値上げに直面。
やむなく、2023年10月1日より『ほめ言葉のシャワー』と「ほめシャワはがきセット」の価格を
各550円へと改定させていただくことになりました。
さまざまなものの値段が上がる中でご負担をさらに増やしてしまうこと、
本当に心苦しいのですが、どうかご理解のほどお願いもうしあげます。
■ ■ ■
このちいさなてのひらBOOKが生まれてから、今年で15年を迎えます。
一つの節目として、これまでどんなふうに進化してきたのかをふりかえる年表、
〈ほめ言葉のシャワーすごろく〉をつくってみました。
〈ほめ言葉のシャワーすごろく〉
2005年頃~
お話の出前を各地でしていた母が、
調布のクッキングハウスで学んだ「ほめ言葉のシャワー」のワークショップを、
自分流にアレンジしてするようになる
2008年
4月
川越紅茶のワークショップに参加した松田悠八さんの提案で
冊子づくりがはじまる
6月
手作りの初版本、100冊完成
8月
約2ヶ月の間に手作業で1000冊つくる
以降は金沢の谷印刷さんへ冊子製作をお願いすることに
2009年
2月
『ちょこっと改訂版』完成
(読者の方が寄せてくれた冊子活用のアイディアページを追加)
4月
クッキングハウスのお話会
「ほめ言葉のシャワーから平和へ」を親子で語る
8月
『ちょこっと英訳つき』完成
(カナダ人宣教師、クノキさんのご協力を得て)
10月
ほめ言葉のシャワーの歌「贈りものの言葉」が生まれる
(松田順子さんが編曲と伴奏でご協力)
2010年
1月
歌のページを追加した改訂版完成
3月
金沢21世紀美術館ミュージアムショップでのお取扱いはじまる
9月
「贈りものの言葉」レコーディング@宇治日和
(ほっとらいんの平尾卓志さんのご協力で)
10月
銀座月光荘画材店でのお取り扱いはじまる
12月
「贈りものの言葉」レコーディング@あゆみ助産院
2011年
8月
『ほめ言葉のシャワー』のサイドブック、
『贈りものの言葉(CD付き)』完成
■ ■ ■
こうしてすごろくをつくってみて、
『ほめ言葉のシャワー』は本当にたくさんの方に育ててもらって
かたちを変えてきたのだな、
なんとなんとありがたいことだろう、と胸が熱くなりました。
そして、このすごろくに登場しない行間にもまた、
たくさんの物語があったことを思い起こしています。
私が2006年に大学を卒業したあと、心がしんどくなり、
働くことも人に会うこともせず、一人暮らしの家にこもっていたこと。
苦しい時間をやり過ごすため、手づくりの冊子をつくるようになったこと。
それを知っていた編集者の松田さんが、川越でワークショップに参加した時に、
「マイちゃんのデザインで冊子にしてもらえないかな」と
母に提案してくれたこと。
いざ作り始めてみると、
自分にほめるところなんて一つもないと思っている私が、
“ほめ言葉”をテーマに冊子をつくるなんて嘘つきじゃないか、と悩んだこと。
悩んだ結果、そんなふうに感じている私自身を最初の読者だと思って、
何か一つでも自分に届く言葉がある冊子をつくろう、
それがどんな言葉かはまだわからないけど、と決めて、ようやくつくりだせたこと。
母の書いたやわらかいコラムに
「もっと論理的に書いてくれないと私は納得できないよ!」とダメ出しをして
いざ私が書いてみると、こむずかしくて自分でも読む気になれなかったこと(笑)
母の頭の丸さと、私の頭の四角さを持ち寄って
「どうしたら伝わるんだろう?」と一緒に考えながら協働することで、
それぞれ一人ではつくれないものがつくれるんだ、と気づいたこと。
最後のコラムに、自分へ語りかけるつもりで
「あなたがあなたであるという、その存在はほかの誰ともとりかえがききません」
と書いたこと。
そう書いたとき、できる/できないじゃなく、
自分が存在している、それだけでもう十分にすごいことなんだ、
とストンと納得できて、あぁ、これで冊子が完成する、と思えたこと。
本づくりもパソコンの知識もなかったので、
手書きしたものを、切って貼ってコラージュして原稿をつくり、
印刷したら冊子サイズに切って、折って、ホチキス止めて、
1000冊まで自分の手で仕上げたこと。
読売新聞や朝日新聞、NHK「クローズアップ現代」などで紹介され、
想像を大きく超えるご注文をいただき、
数ヶ月間、朝から晩までメールと梱包と発送に追われ、
気がついたら、家にひきこもったまま社会とつながっていたこと。
クッキングハウスの松浦幸子さんから、
「ほめ言葉のシャワーから平和へ」というテーマを親子で語って、
と依頼され、めちゃくちゃ悩んだ末に引き受けたこと。
“平和”という壮大なテーマに途方に暮れ、わらにもすがる思いで憲法を開いたら、
「すべて国民は個人として尊重される」と書いてある13条を見つけ、
「その存在はほかのだれともとりかえがききません」と書いたコラムと
つながった気がしたこと。
13条わたし語訳をつくってお話会の最後に読み上げ、
その日以来、母が憲法を語るときには、9条よりも13条がメインになったこと。
2015年、憲法をふみこえる安保法案が国会に出され、
再び母と一緒に、13条を中心にした『わたしとあなたの・けんぽうBOOK』を、
2018年には続編の『たいわ・けんぽうBOOK+』を出したこと――。
■ ■ ■
こうして振り返ってみると、
もし『ほめ言葉のシャワー』をつくっていなかったら、
今ごろ私はどうなっていたのだろうと改めて思います。
何もわからないままつくり始めました。
冊子づくりも、デザインも、何をどう伝えたらいいかも、
まるでわからなかった。
だけどとにかく始めて、もがいて、あきらめないでいたら、
少しずつ大切なことがわかり始めた。
その道のりの途上に、いま現在の私がいます。
そんなふうに生まれたささやかな冊子を、
どこかで見つけ、応答してくれた、数えきれないほどたくさんの方たち。
本屋さんにもAmazonにも並ばない産地直送の冊子なので、
ただつくっただけでは、誰の目にも留まらなかったと思います。
口から口へ、手から手へ、と広げてくださった方。
バーコードがなくお手間だろうに、置かせてくださったお店の方。
面倒なハードルを越え、手を伸ばしてくださった方。
そして、冊子づくり・歌づくりに、惜しみなく力を貸してくださった方。
すべての方々へ、心からの感謝を贈りたいです。
本当にありがとうございました。
これからもどうぞ『ほめ言葉のシャワー』をよろしくお願いいたします。
mai works
商品検索
カテゴリー内を検索
カートの中身
カートに商品は入っていません
category
すべて (21)
紅茶の時間 (8)
知る・考える (7)
こども (3)
紙モノ雑貨 (3)
NEW ITEM
menu
特定商取引法
ご注文の前に必ずお読みください
Back to HP